災害お見舞い状を送るときのマナー
親戚や知人・友人、取引先の会社が災害により大きな被害を受けたと知ったら、すぐにでも駆けつけ安否を確認し励ましの言葉をかけたいもの。 募金や支援物資を送りお見舞いの代わりにすることもありますが、現地の状況が分からない場合は、お見舞い状に現金や商品券を添えて送るのがおすすめです。 ここでは、被災された方へ災害お見舞い状を送る際のマナーについて紹介します。
災害お見舞いとは
災害お見舞いは、地震や火災、台風、水害などにより大きな被害を受けた方に対し、励ましの気持ちを込めて金品を送るものです。
災害に遭ったと聞いたら、すぐにでも現場に駆けつけたいという気持ちになりますが、逆にそれが迷惑になってしまうことがあるので注意が必要です。災害直後の現場は大変混乱しており、交通機関なども規制されている場合があります。そのような場所になんの知識もなく向かってしまうと、現場に大変な迷惑をかけることになりかねません。
はやる気持ちは分かりますが、まずは電話やメールなどで相手の状況を確認するのがマナーです。
災害お見舞いを送るタイミング
災害お見舞いは、災害発生から出来るだけ時間を空けずお送りするのが基本的なマナーです。近くに住んでいれば、真っ先にお見舞いに伺うのが理想でしょう。
ただ、自宅が被害に逢い避難所生活を強いられている方々にとっては、身の回りの整理や手続きなどに追われ、被災直後に贈られると逆に負担となってしまう可能性もあります。
そのため、災害お見舞いをお送りするのは、被災直後に限らず、少し時間をおいて状況がある程度落ち着いてからでも失礼に当たりません。
災害お見舞いにはなにを送る?
直接被災した方と連絡を取れれば、いま必要としている物を持参してお見舞いに代えることができますが、連絡を取れない場合や状況が分からない場合は、
現金または商品券にお見舞いの気持ちを綴った「災害お見舞い状」を添えて送るのがベターです。
もちろん、ライフラインが途絶えていたり、避難所生活を送っている場合は、飲料水や寝具、タオル類などの日用品も喜ばれますが、
既に十分な支援を受けていることも考えられるので、現場の状況を確認した上で送るのが良いでしょう。
災害お見舞い状の書き方
災害お見舞い状はどのように書けば良いのでしょうか? 具体的な例文を見ていきましょう。
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台風の場合
「急啓 この度の台風○号による水害では、思いのほか被害が甚大だったとのこと心よりお見舞い申し上げます。
ご家族の皆様も、ご無事で避難されたとはいえ、さぞ不安な毎日を過ごされているかと存じます。
つきましては、一日でも早い復旧を願い、ささやかではございますがお見舞いの品を同封いたしました。
まずは、書面をもちましてお見舞い申し上げます。草々」 -
地震の場合
「急啓 この度の地震では、貴社周辺の地域が甚大な被害を受けられたとのこと、心からのお見舞いを申し上げます。
微力ではございますが、弊社も復旧に向けてお力添えをさせて頂きたく存じますので、私どもに出来ることがあれば何なりとお申し付けください。
ご連絡をお待ちしております。つきましては、一日でも早い復旧を願い、些少ではございますがお見舞いの品を同封致しましたのでお納めください。草々」
「災害お見舞い状を送るときのマナー」 まとめ
災害に遭われた方へお見舞いを送る際は、相手の状況に配慮した上で、お見舞いを送る時期や内容に配慮することが大切です。 また、災害お見舞いでは、支援物資よりも現金を包んだ方が喜ばれることが多いため、上記を参考にお見舞い状を添えて送るようにしましょう。