快気祝いを贈るタイミングとプレゼントの選び方
入院または療養中に、お見舞いに来てくれた方やお世話になった方に対して贈る快気祝い。
無事に回復できた喜びをお裾分けするという意味から、快気内祝いとも呼ばれています。
ここでは、快気祝いの意味や贈るタイミング、快気祝いのプレゼントの選び方について紹介していきましょう。
快気祝いとは？ 退院祝いとの違いは何？
快気祝いは、病気やケガで入院していた方、あるいは自宅等で療養していた方が、お見舞いに来てくれた方やお世話になった方へ、回復の報告を兼ねて贈るプレゼントを指します。
これに対し退院祝いは、退院した方に対し、全快をお祝いする気持ちを込めて贈るプレゼントを指します。
例えば、お見舞いに行けないまま退院の日を迎えてしまった場合は、お見舞いの代わりとして退院祝いを贈ります。
快気祝いと退院祝いは、しばしば混同されがちですが、それぞれ贈る相手や目的、マナーが異なりますので、いざという時のために違いを把握しておきましょう。
快気祝いを贈るタイミング
快気祝いの準備は、全快した時まで待つのではなく、自宅で普段通りの生活が送れるようになった時を目安に始めましょう。
例えば、退院したものの引き続き通院が必要という場合にも、「退院して自宅へ戻れるくらい回復した」という報告を兼ねて快気祝いを贈るのがマナーです。
病院に入院していた場合は、退院してから10日～1カ月以内。自宅療養の場合も、日中起きて過ごせるようになるまで回復してから10日～1カ月以内に贈るのがベストです。
普段通り動けるような体調であれば、出来るだけ早く贈りましょう。
ただし、食事を十分にとれなかったり、日によって体調に波があるようであれば、無理をせず回復の様子を見ながら準備を始めても構いません。
時期が遅くなってしまいそうな場合は、お礼の言葉だけでも電話や手紙等で伝えておくと良いでしょう。
快気祝いの相場
快気祝いの相場は、お見舞いに受け取った品の半値～3分の1程度が目安と言われています。
あまり高価なものを贈ってしまうと、「治療を助けたい」という思いでお見舞いの品を贈ってくれた方に対して失礼に当たるため、半値を超えない程度でお祝いのプレゼントを選びましょう。
快気祝いのプレゼントを選ぶときのポイント
快気祝いは、病気やケガを二度と繰り返さないという思いを込め、「後に残さない」、「消えてなくなるもの」を選ぶのがポイント。
プレゼントには、日持ちするお菓子・飲みもの、洗剤などがよく選ばれます。
会社の部署や友人たちから、連名でお見舞いを受け取っていた場合は、小分けのできるお菓子や石鹸などが喜ばれるでしょう。
なお、快気祝いに商品券や現金を贈る方も増えていますが、「お礼の品に金券は失礼」という意見も少なくないため、品物を贈ることをおすすめします。
快気祝いの水引やのし紙の書き方
快気祝いを贈る際は、水引が印刷されたのし紙を品物にかけることが基本です。
病気が治ったことはおめでたいことなので、水引の色は紅白を使用します。本数は、5本、7本、10本がありますが、一般的なお祝い事に使われるのは5本、もしくは7本です。
結び方には、紐をほどいて結び直せる「蝶結び」と、一度結ぶとほどきにくい「結び切り」があります。
このうち、繰り返し起きてほしくないことに使うのは「結び切り」。入院や病気は、できれば2度とない方が良いことなので、結び切りの水引を使います。
表書きは、上段に「快気祝い」もしくは「快気内祝い」と記します。もしも、退院はしたけれど全快はしていないという場合は「御見舞御礼」としても良いでしょう。
下段には、入院していた本人の氏名を記します。
快気祝いのプレゼントに添えるメッセージ
快気祝いのプレゼントには、お見舞いをいただいたお礼の気持ちや近況報告を添えると丁寧です。
入院などしていた本人には聞きにくいことでもあるので、自分から状況を伝えて安心してもらいましょう。
そうは言っても、病状や経過などを事細かに伝える必要はありません。例文を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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職場の上司など目上の方への例文
先日はお忙しい中、入院先まで足をお運びいただき、さらにはお見舞いの品まで頂戴し、誠にありがとうございました。
おかげ様で、○月○日に無事に退院することができました。
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて内祝いの品をお届けいたします。どうぞご笑納ください。
来月には仕事にも復帰いたします。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。 -
職場の同僚や友人への例文
先日は、お見舞いに来てくれて本当にありがとうございました。
おかげ様で体調も快方に向かい、無事に退院の日を迎えることができました。これも、○○さんが励ましてくれたおかげです。
気持ちばかりですが、お礼の品をお届けします。来月になれば外出もできるようになるので、ぜひ会っておしゃべりしましょう！
「快気祝いを贈るタイミングとプレゼントの選び方」まとめ
快気祝いは、病気やケガで療養中にお見舞いに来ていただいたり、お世話になった方に対し感謝とお礼の気持ちを込めて贈るプレゼントです。
経験がないと何を贈ったら良いか悩みがちですが、まずは、回復を報告することが大切です。
療養中、応援してくださった方々へ1日でも早く元気になった姿を報告できるよう、体調と相談しながら準備を進めていきましょう。
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